Bouquet of Roses
        <-2:Courage>  















――大丈夫、お前なら出来るよ









どう転んでも、それが運命ならば私達は逆らえない

たとえこれから先
どんなに酷い出来事が起こっても
それは全て運命のもとにあって
決して抗えない
無駄な傷を増やすだけ

それでもわたしは
希望の灯を、消したりしない

素敵な友達に出会えたこと
大切なあなたに出会えたこと
こうして一緒に笑っていられること
これらが全て同じ運命のもとにあると
そう、この世にあるものは悲しみばかりではないと
知っているから

あなたが暗闇を背負って来るなら
わたしは光と手を繋いで待つわ
だからここまで歩いてきて

そして願いましょう

運命の転ぶ方向へ
いつか、希望の道が生まれるように









暗黒の時代
闇に呑まれた世界

決起した多くの人々の中心に
最期まで己の信念を貫き
希望を胸に戦った人が居た
愛する者と未来を守るため
自ら犠牲になった人が居た

空を仰ぎ
いつまでも
永遠に
自分を
人間を
いのちを
希望を
明日を

信じ続ける勇気

たった一つ、願いを叶えてくれるなら
あの星に
新たな世界を
どんなに小さくてもいい
望むは、皆が愛し合える世界









薄紅色の花が咲くとき
透き通る海に出会うとき
切なさに身を焦がすとき
生命の訪れを
確かな息吹を
ただじっと、待ち続けるとき

皆が笑って過ごすことのできる世界を
その礎を築くだけの、僅かな勇気を
揺るぐことのない、確かな絆を

あの遠い日々に
かけがえのない友人達に
そして何よりも
愛する君に
誓いを立てよう

信じることをやめたりしない

歩み続けてみせる
君が待つ光の方向へ

薔薇の精よ
君に、幸あれ――









*親世代 プロローグ
前サイトのコンテンツがまさにこれです。



○ローズ・マリーゴールド

リリーの親友、ウィリアムとシャロンの娘、スティーブの妻。
薔薇水晶の守り人、「薔薇の精」。
グリフィンドール寮。
本当は悪戯仕掛け人の一つ年下だが、特例で同学年として入学。
脱狼薬の発明者。
シャロンにより封じられていた水晶は、ウィリアムの指示でマクゴナガルが封印を解いた。
誰かが悲しむことを嫌い、自身は常に笑っていようと心掛けている。
そのために物事を明るく捉えるようにしているが、同時に最悪の結果を想像してしまう事が多い。



○スティーブ・ホグワーツ

リーマスの親友、クリストファーの息子、ローズの夫、カレッジの主。
ホグワーツ継承者。
グリフィンドール所属、悪戯仕掛け人。
ホグワーツ継承者の歴史上、最も薄い瞳を持ち、そのことで劣等感を抱いている。
優しく穏やか、見かけによらず喧騒や悪戯も好きだが、自分を主張することが無い。
感情を抑えて主張しないだけで、根にある意志は堅く強い。
怒る時は短時間で勢いよく、まくし立てるように怒る。



○カレッジ

スティーブの使い魔。
全身に漆黒の毛を持つ雄猫。
先代よりも穏やか、朗らかで人好きのする性格。
内気な主の、外界への橋渡し役を務めることが多い。
主が外と関わる事を望み、自身はストッパーにならず、彼の背を押すように努めている。









「Bouquet of Roses」
親世代。私が書いた一番恋愛っぽい要素のある話。
(オリキャラ、つまり夢主同士だけれども)

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130917