2015年12月30日〜2016年1月2日 Twitter企画「燔祭の羊:裏話」



燔祭裏話01)そもそもでぃぐれゆめで最初に書いたやつは、イェーガー元帥の弟子の話でした。
      敬語少年の話。でも、かなり適当な設定で、原作の読み込みも甘くて、イェーガーの喋り方が
      分からなくて。あと保冷剤が破裂して書いてたノートを濡らしたために、書くのを止めたのでした……

燔祭裏話02)燔祭は、クロスの弟子であること、それと弟でも妹でもなく兄であること、を重視した初期設定
      だった、はず。神様であることは、実はただの渾名っていう軽さだったんだけど、
      色々調べて「神様」について突き詰めて考えてみたら、いつの間にか主題みたいになってた

燔祭裏話03)サイトにあげる時に、色々と変更した点がある。しかもかなり重要なポイントばっか変更してる。
      胎動→燔祭の羊/銀の弾丸→福音/救世主→聖典/救世主→神の寵児

燔祭裏話04)当初のタイトルはたしか、胎動。うろ覚えだけど。
      一話の冒頭のモノローグに入れた気がするんだけど、イライアにとってエリザの誕生っていうのが
      幸せな記憶なので、それを、「兄であること」を主体に作られたイライアの話のタイトルとして
      採用してた……けど。も。

燔祭裏話05)重視する点が兄から神様へ移ったこともあって、タイトル変更になった。
      燔祭の羊、はもともと番外につけたタイトルだったんだけど、しっくりくる感じがしたので、
      新タイトル候補に入った。因みにその番外は燔祭の羊→祭壇、へ。まだアップしてない

燔祭裏話06)書くときに気を付けることは、「この人からはどのように見えているのか」。
      お互いの関係性、或いは望むことがイライアの有り様をを大きく変化させるので。
      悪く言えばだよ、相手によって態度を大きく変えるわけだ

燔祭裏話07)エリーの仕草、癖として私が自覚しているのは「目を伏せる」。
      閉じるんじゃなくて、伏し目のイメージなんだけど、文章力不足で伝わってなかったかと。
      申し訳ない。
      あんまり目を見開いたりしない

燔祭裏話08)あとは、エリーの癖は……基本的にマナーはなってない。
      ある程度のことは師匠に叩き込まれてるけど、気を抜くとうっかりする。気を抜くことも少ないか。
      人に見られてることが常に意識にあるので、振る舞いとか舞台にいるみたいかもね。

燔祭裏話09)書けば書くほど病んでく系男子イライア。心について学ぶ前に、
      トラウマの基礎設定が出来上がっていたのには、自分で自分にたいそう驚きました。

燔祭裏話10)穏やかな口調の時も荒れた口調の時もあるけど、基本的に変えないのは、
      本気で怒らないっていうところ。
      じゃれあいの一貫で怒ってるようなときはあれど、マジギレっていうのはほぼない。
      (ただ、こないだのコムビタンの時は結構本気で怒ってた)

燔祭裏話11)ミザンに目を向けてみる。ミザンは我が友神湯にお願いして作ってもらったキャラクターで、
      当初から方舟でエリーと戦うことが予定されてた。で、そこで過去話を出すことも決めていた。
      ので、ミザンがいたから過去話を御目にかけることができたのである。

燔祭裏話12)エリーと誰かを書くときの私なりのポイント。まずは、&探索部隊。
      一番神様らしいエリーを意識して書く。とにかく神々しく。舞台上の振る舞いの如く厳かに。
      相手が何を言おうが、罵られようが、「赦す」精神で。
燔祭裏話13)&科学班。
      彼らが戦場に出ることは基本的にない、ので、神々しさを感じる瞬間は聖堂くらいだろう。
      ということで、弟のような存在として書いてる。弟であり、同僚、仲間というか。
      何となく他より距離感が近い。だからこそたまに神様を感じる時は迫力が出るように書く。

燔祭裏話14)&リーバー。
      エリーが唯一、「弟」でいようとする相手。つまりかなり貴重な存在。お願い事をすることも割とある。
      たまに隙を見せることすらある。彼を「兄貴」と呼ぶようになったきっかけはいずれ番外でアップします。

燔祭裏話15)&医療班とジェリー。
      手の掛かる患者と手の掛かる友人、と見られてる。どちらも、神と見る機会が少ないので。
      特に医療班は、最初っから手を焼いてる。「我々の願い事だけは聞いてもらえない」という認識。
      ジェリーはイライアを懐柔する話術と包容力を持ってると思う。

燔祭裏話16)&アレン。
      イライアにとっては唯一、「兄さん」でいられる相手。
      男兄弟的な……妹相手とはまた違う雰囲気を目指してるというか。
      彼に対しては少し見栄を張りたい部分があるんだよね。
      なので成長を見守りつつ追い付かれたくない感じで書いてる。これはまた詳しく書く。

燔祭裏話17)&マリ。
      兄貴仲間という感じ。マリのことはお兄さんとは見てないけど、頼れる相手だと思ってる。
      マリも弟扱いというよりは同志、でも神田に似てるよなぁと考えたりもしているし、
      彼にとっては何かやってくれる、希望を持てる相手という感覚。

燔祭裏話18)&クロウリー。
      クロちゃんの側からはもう本編で言語化しきってるから、いいかなー。
      エリーにとっては普通に仲間。なんだけど、同じ寄生型なので少し思うところはある。
      しかも相手は男爵だから!とは考えてないけど、実はマリよりコムイより年上としては敬ってたりする

燔祭裏話19)&ミランダ。
      一度は恋愛にでも発展させようかと思ってたけど、公式のマリを尊重して淡いまま消滅。
      ただまあ、神らしくなくなる恐れもあったわけでこれはこれで!
      姉弟って感じかな。エリーを神様扱いしてないのが、二人の関係に大きな影響を与えている

燔祭裏話20)&ティエドール。
      いい人だなぁ、善人だなぁ、あー羨ましいくらいまともな人だなぁ。
      とは思ってるものの、彼の弟子になる気は1ミリも無い。
      ティエさんもいい子だなぁクロスの弟子なんて可哀想にと思うけど
      本人が取りつく島もないのでとうに諦めている。そんな関係。

燔祭裏話26)&コムイ。
      互いに、両者共に欠けられない存在だと自覚しているのでそういう意味では支え合い。
      それと同時に互いが互いの憧れだった。
      コムイはイノセンスを持ってリナリーを守って戦うエリーが。
      エリーは妹の為に生き、妹を守ることが出来たコムイが。憧れで、羨む対象

燔祭裏話27)&クロス。
      自分を怖がらない、家族のために我慢を重ねる活発な少年と口喧嘩をするのが
      楽しみになった最大の理由は、出会った瞬間の衝撃。
      まだ誰も気付いていなかった彼の「神様」な空気への影響力に
      最初に魅入られて虜になったのは、この人。

燔祭裏話28)&クロス続き。修行に出てからは罪悪感も大きかった、はず。
      取り残された者同士の妙な結束感がある。
      エリーとしては生かされたので生きていくしか、着いていくしかない。
      寧ろこの人を失ったら幸せだった世界は全て消えるという恐怖もある。

燔祭裏話29)&クロス続き。教団に入ってからは後悔の連続かなぁ。
      神さまにする気は無かったし、聖典がこんな代物だとは思わなかった。
      でも本人が今までより明確に役割を意識して、何より世界を守るために生きようとしてるから、
      まだマシかもしれないと思ってるわけだ

燔祭裏話30)&クロス続き。クロスとしては連れ出して逃げ出したい。
      けど、エリーはそれを望まないし、クロスが本気で望むなら着いてはいくけど
      また修行時代に逆戻りになるから、出来ないでいる。

燔祭裏話31)アクマについて。私が原作の中で特に好きだなぁと思うのは、この「アクマの製造法」。
      愛しい人が死んで、もう一度会いたいと望む人の心をうまく利用したシステムで、
      同時にどうしても伯爵に頷いてしまった人を責める気にはなれないな、と思った。

燔祭裏話32)だから、そのアクマへの自分の気持ちをイライアに託してる節はある。
      彼は両親がアクマになって、殺された相手は家族で、だから彼は両親を責める気は毛頭無かったし、
      最初に出会ったアクマがそれだったからこそどうしてもアクマを憎めないでいる。憐れんでしまう

燔祭裏話33)もちろんアクマとして喚ばれた人に罪も無いだろって感じなんだよね。
      エリーにとってアクマを破壊するのは殺人と同じこと。
      だけど、彼らは人を殺しているのは確かで、
      それを神が見咎めて理不尽な罰を下すことが一番気掛かり。
      だから掛ける言葉は「主よ、〜」となる。

燔祭裏話34)あの世界には、教皇の存在とか神の存在とか匂わされてるけど、
      団員たちはもっと身近に縋れるものが欲しいかもしれない。というのが神様設定の由来。
      最初はとんでもなく強く、っていうのを重視しようとしたんだけど、書いたらそうじゃなくなった。

燔祭裏話35)だからエリーは最強主ではないよね。いや、有言不実行にならないように強いけど。
      元帥クラスだけど別に最強ではない。
      ただ、押されててもそれを悟らせないくらい普通でいられるのが強みというか。
      「相手が理想とする自分」を見せ続ける強さはある

燔祭裏話36)本当はレベル4戦で(アナザーのように)死んでるはずだった。
      なぜ生きてるかって、師匠クラスタとしてその後のアレを書き逃すわけにはいかないと思ったし、
      その後の世界での神様、イライアを見てみたいと思ったから。
      当初の場所で殺してたら、エリーの成長は無かった

燔祭裏話37)トイレ、お風呂、ベッドの中が最近の三大妄想スポット。
      特にベッドに入ったらほぼ毎日妄想してる。
      感極まって泣くときもあるから、寝る前に枕に置いてるタオルの端が濡れて冷たいときがままある。

燔祭裏話38)未来の話はすでに考えてある。
      戦争が終わらず弟子をとるパターン。戦争終結のパターン。それと死ぬパターン。
      特に2に関しては最近新しい案が出てきて、内容が若干変わった。
      どのパターンもあり得そうでしょ?私はどれも書きたい(というか試し書きした)

燔祭裏話39)未来編での弟子は寄生型の少年、カイル・カッシュ。
      神様の弟子、なんて大変そう、どんなすごい奴なんだ?という視線を受けながら、修行に励む。
      書いてやりたいー。早く書いてやりたい。健気で可愛い子です。
      終わり方としてはこのパターンが一番気に入ってるかも

燔祭裏話40)あのプレイベルで今も暮らしていたとしたら、サーシャと結婚して神父になってた。
      エリザはトーマスと結婚。
      モージスは子供の頃からよーく知ってて大事にしてたトーマスを結婚の土壇場一ヶ月くらいだけ
      物凄く冷遇したり、二人の結婚式に師匠が呼ばれたり。してた。

燔祭裏話41)でも、発見されずに潜んでる聖典のせいでモージスより先に、
      多分30歳になる前にエリーは死んでるはず。
      でも家族に囲まれて、今のエリーにとっては夢のような最期。
      仮にも神父だろって、葬式に師匠が呼ばれた師匠が
      ひょんなことから聖典だったイノセンスを発見する。

燔祭裏話42)そんな終わりも、ありじゃないかな。それこそがアナザー燔祭、かもしれない。
      兄を亡くして傷心のエリザも、トーマスがいてくれるから大丈夫。
      ……以上、今話せる燔祭裏話でした。



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